久しぶりに泣きながら長文書くね。
先日、滋賀県で開催された日本思春期学会のイベントで出演させていただきました。その会食でご紹介してもらった、学会の創立メンバーの一人。医学博士 林謙治先生と東京でお仕事のミーティングをしていただきました。
林先生は国立保健医療科学院 名誉院長、アジア太平洋公衆衛生学術連合会 名誉理事長、日中医学協会 常務理事であり、こちらの「10代の妊娠」日本の性虐待においてまだ医者がほとんど問題に取り組んでいなかった頃、1987年にこの本を出版されました。
実際の林先生の体験は、涙なしでは聞けませんでした。救急隊員から連絡があり、婦人科の先生に診てもらいたいと。まだ13歳の少女が、妊娠をして陣痛が始まっていると。その少女は、なぜ妊娠をしていることを黙っていたのか?この赤ちゃんの父親は一体誰なのか?少女に聞いても、父子家庭である父親に聞いても、誰も何も言わないまま。
結局その赤ちゃんの妊娠は、父親の性虐待であることがわかり、その少女と他の姉妹は児童養護施設へ送られた。その後、林先生はその赤ちゃんや少女たちが無事に暮らしているのかとても心配になったけど、もちろん一切情報はもらえず。このような体験を通して、10代の妊娠が東京の下町でどれだけあり、苦しむ少女たちの実態を調べ始めました。日本だけにはとどまらず、アメリカの大学にても研究し、10代の妊娠対策をどのようにされているか?また、世界の性教育と日本との違いも、研究されました。
私は児童養護施設のボランティアを、東京、大阪、仙台とさせていただいているけど。ある少女は、泣きながら父親にされたことを私に話してきたこともありました。私はただ苦しくて悲しくて、その少女を抱きしめて一緒に泣く事しかできませんでした。難民支援と同じだけど、知れば知るほど、関われば関わるほど、心が潰されそうになる。
この子たちを抱きしめるためにも、私はもっともっと強くなりたい。
毎日そう思っている。
毎日そう祈っている。
たくさん命に関わる病気をして、こうして健康になれて、この命をどのように使って生きるか?
こんなにすごい肩書きを持った先生が、世代を超えて、職業超えて、とても身近に感じました。
私が東京は仕事ばかりで観光をした事があまりない。と、伝えると林先生の真心でこのような素敵な場所のミーティングでした。
先生と最後に交わした言葉。
I have a dream!
私もきっとおばあちゃんになるまでずっと夢を追い人だと思う。