色々あるけど、朝から遠くに見える海を見ながら切り換える。
19才から始めたウインドサーフィンも、丁度色々なことで疲れてたな。親友の自殺、アメリカから帰っての逆カルチャーショック。母の夜の商売を手伝い、大人のドロドロした世界に絶望し。どれだけ頑張って生きたら、心が平和になるんだろう。どれほどの涙を流せば、幸せになるんだろう。と…。
そんな時に出会ったのが、海だった。ウインドサーフィンだった。
穏やかな海では、飛び魚が横切って喜びながら私と一緒に海を走り。
凍りつく寒い海では、地上での温かい贅沢な生活に気づきを与えて。
波が激しく私を叩き、世の中や大人たちをバカにする私に自然や人生の厳しさを教えてくれた。
頑張ってからまた、海に戻ろう。
目を閉じて、海の風を感じて繋がってよう。