写真は、JAC(真田広之さんが出身の事務所)所属、俳優の横山一敏さんとその先輩の赤田さん。横山さんの紹介
http://www.japanactionenterprise.com/jae/yokoyama.html横山さんとの出会いは、スタンダード ソング の宇治川まさなりさんの舞台で4年前に知り合った。
http://www.standardsong.com/index.php宇治川さんは、私の尊敬する脚本家そして、演出家であり、彼の舞台を見てしまうと、他の舞台が「あれっ?!」と、感じ初めてしまうくらいのすんごい天才!!!
その宇治さんのワークショップに行かせてもらったり、少しお手伝いさせてもらったりしていたときに、出演されていたのが、この横山一敏さんだった。
横山さんが舞台の上に居るときは、本当に演じているのを感じさせない、「実際にその役が本当に生きているんだ。」と、勘違いさせてしまうほどのすんご~~~い俳優さん!!(もちろん、アクションもすんごいっ!!)横山さんと以前、妻の役として、一緒に演じた、ほとんど芝居をしたことがない女優さんがこの横山さんのリードで素晴らしい妻を演じていた。それを見たときに、私は、「あ~~~将来、私も横山さんと一緒にお芝居させてもらいたいな・・・・。」と、少し憧れていた人だった。
それから、お仕事関係とかで何度かお会いしていたけど、はじめてゆっくりお話をした。その会話の中に、横山さんの先輩 赤田さんが出てきた。赤田さんも以前、素晴らしいアクション俳優で水泳のジャンプ競技の選手でもあったので、特に高いところから、落下するシーンは、右に出るものがいないほどだった。
が・・・・15年前、悲劇は、起こった・・・。北海道の撮影所での出来事。いつものように、高さ約15~6メートルからの飛び降りるシーンで、着地した際に首に負担がかかり、そのまま意識を失った・・・・。それ以来、赤田さんは、首から下が動かなくなった・・・・。
いつもは、男らしく、明るい横山さんが、この赤田さんの話をしたときに、言葉が詰まった・・・。しばらく、話せない状態になった・・・・。そして、口を開くと、「俺が、すごい今でも尊敬している先輩なんだ・・・・。」と、言っていた。
15年前のこの赤田さんの事故から、横山さんは、ずっと赤田さんを胸にアクション俳優を続けているんだな・・・・。と、思った。とっさに、私は、「私もその赤田先輩に会いに行っていいですか?」と、聞いていた。
もちろん、横山さんは、びっくりして動揺していた・・・。「私は、同情で会いたいんではなくて、横山さんが今でも尊敬している先輩だから、会いたいんです!!」と、押し切った。(感性の強い私は、必ず会わなければならない人だと感じた・・・・。)
次の日、赤田さんに会ったとき、もうすぐに感じた・・・。「すごい、オーラ!!!」私は、気が付けば、声の出ない赤田さん(口を動かしている赤田さんの、言葉を読んだ。)と、笑いながら長い時間いろいろな話をしていた。(昔から知っている、横山さんよりもすんなりコミュニケーションが取れていた。笑)
赤田さんも、何度も何度も笑っていた。その笑顔は、まるで赤ちゃんのように純粋で見ている人を本当に幸せな気持ちにさせてしまうほどだった。そして、めちゃめちゃびっくりしたのは、パソコンを独学で学び、メールをしたり、ネットをしたりしていた。
もちろん、手も足も動かないのに、寝たきりの状態でも、赤田さんは、どんどん挑戦し続けて、どんどん知識も増やしていっていた。それも、1~2年じゃなく、15年間も!!!
本当にこれほどまでに前向きで、生命力があり、心優しい人が、この世の中に存在したんだ・・・・。と、心の底から感動した。やっぱり会ってよかった!!!
私は、はっきりと感じた。赤田さんは、赤田さんの周りにいる、お母さん、お父さん、ヘルパーさん、そして横山さんを含めるたくさんの友達に生きるパワーを与え、どんなことがあっても、前へ前へ挑戦し続けることを諦めない精神を伝えるために、生きているんだ!!!と・・・・。
そして、この私にも・・・・。
言葉以上に、赤田さんの笑顔で私にそう教えてくれた・・・・。
赤田さん!!ありがとう!!私も、前へ前へ挑戦し続けて、人に少しでもパワーを与えることが出来る人になっていきます!!
また、会いに行きますね・・・・。